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学校生活

卒業生・保護者の声

自分に対して、そして周りの人に対して誠実であること

安枝 真生 (初等科61回生、中高85回生)

略歴

2007年(平成19年)光塩女子学院初等科入学
2019年(平成31年)光塩女子学院高等科卒業

現在 米国 Mount Holyoke College 在学中

初等科時代からつながっていることを教えてください。

大学では、コンピュータサイエンスや物理学などを中心に勉強しています。思い返すと、初等科の頃の理科の授業が今の科学への興味の原点になっていると感じます。理科室で、この実験の結果は何だろうと持っている知識を総動員させて考え、友達と議論したこと、自分で手を動かして実験できること、そして何より先生方が辛抱強く、楽しく私たち生徒の考えを引き出してくださったこと。 これらは全て、今の大学での対話を通した学びに繋がっていると思います。アメリカのリベラルアーツカレッジは、1クラス多くて50人、少なくて7人の少人数制で、授業に出席している人全員が、何かしらの形でクラスに貢献することが求められます。緊張感がありながらも、自分の知識や強み、バックグラウンドを活かして授業に参加することは、初等科の頃から変わらないものであると感じます。
また、コンピュータサイエンスは比較的女性が少ない学問だと言われています。光塩とMHCという二つの女子校に通って感じることは、私は女性である前に人間である、ということです。光塩の先生方も、大学の教授も、ラベリングや固定観念に囚われることなく、1人の人間として包括的に真摯に向き合ってくださいました。男性優位と呼ばれる学問を専攻しようと決めた背景に、小さい頃から性別の枠に囚われることなく見守ってくださった先生方の存在があることは間違いありません。

入学を考えているご家庭へのメッセージをお願いします。

アットホームで温かな光塩生活を通して、これから先も大切にしたい考え方や姿勢を体得することができました。自分に対して、そして周りの人に対して誠実であること。自らが恵まれた教育を享受していることを自覚し、常に感謝の気持ちを忘れないこと。基礎をおざなりにせず、コツコツと丁寧に取り組むことでしか為しえないものがあること。細かいところに敬意を払う中で生まれる美しさがあること。日記やまとめノート、お祈りといった日々の習慣から、感謝の集い・クリスマス会といった学校行事まで、初等科の6年間を通して、善く生きるとはどういうことかを考える機会に恵まれたことはとても幸運なことでした。

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