相談できる先生が複数いること、複数の考えで生徒を見守れること
1学年2クラスを立場も平等な担任の先生が3人、もしくは4人で共同で担任をしています。初等科の共同担任制は、2クラスに増えた1964年(昭和39年)から続く長い伝統があります。
年齢や性格も違う教師が協力しながら担任としてかかわります。担任は、児童の成長を促すよう協働し、児童が自分の良いところを認め、伸ばし、個性的に成長していくことをサポートしていきます。
◆下記の概要イラストは、光塩生が作成しました。
共同担任制の長所
POINT01
子どもの個性を引き出し伸ばす、多角的な視点
児童の生活を多角的に見ることで、その子が持つ個性を引き出すことができます。児童は各科目や教師により、また学級活動や休み時間により、それぞれ違った面を見せます。それらを共同担任が共有し、各々の視点からの解釈を通して児童の全体像を掴むことにより、独断に陥ることなく子どもの無限の可能性を掴み、伸ばしていくことが可能となります。
POINT02
もしもの時、相談できる担任の先生を選べる
お互い個性を持つ人間ですから、お子さまにとって合う先生や合わない先生があるかもしれません。何か相談したいことが生じた時に、児童が話しやすい先生を選ぶことができるのは、共同担任制の大きな利点です。臨機応変に選択肢があるので、苦しみや悩みを自分の胸にしまい込むことが少なくなります。
POINT03
担任陣の協力により、偏りのない解決策を
何か問題が起こった時にも担任一人の判断だけでなく、担任陣で一致協力して取り組み対策を練ります。「三人寄れば文殊の知恵」のことわざ通り、知恵を出し合い偏りのない解決策をとることができます。
POINT04
協力する大人の見本が、子どものすぐそばに
教師間で補い合い助け合うことにより、協調、協力、和、一致が保たれ、よりよい指導が行えます。